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【競馬血統予想】京都開催の阪神ジュベナイルフィリーズは、「2歳戦の実績」を重視して2頭をピックアップ (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki

 父ハービンジャー、母の父ダイワメジャーの配合は、今回と同じ「京都・芝1600m」で行なわれた昨年のGⅠマイルチャンピオンシップを勝ったナミュールと同じ。ナミュールは2歳9月デビューから2連勝し、阪神ジュベナイルフィリーズでも1番人気に推されるほどのパフォーマンスを早くから見せていたため(結果は4着)、同様の血統馬が2歳GⅠで勝ち負けしてもおかしくない。

 ちなみに、同じ父で今年のGⅠオークス(東京・芝2400m)、GⅠ秋華賞(京都・芝2000m)を勝ったチェルヴィニアは、2歳時からGⅢアルテミスS(東京・芝1600m)を勝って能力の高さを見せていた。また、母の父ダイワメジャーは、阪神ジュベナイルフィリーズの勝ち馬を3頭出している種牡馬でもある。

 札幌2歳Sからの参戦だが、このローテーションでは2003年ヤマニンシュクルが6番人気で1着、2013年レッドリヴェールが5番人気で1着、2022年ドゥアイズが10番人気で3着と、比較的に人気薄でも好走している。牝系、配合、臨戦過程と、好走の条件は揃っていると見ていいだろう。

【もう1頭は2連勝中のオルフェーヴル産駒】

 もう1頭はクリノメイ(牝2歳、栗東・須貝尚介厩舎)を推す。

 同馬の父オルフェーヴルからは、2017年の勝ち馬ラッキーライラックが出ており、同馬とは母系にフォーティナイナーとダンチヒを持つ血統構成も共通。管理する須貝尚介調教師は2012年ローブティサージュ、2013年レッドリヴェール、2020年ソダシと、このレースの勝ち馬を3頭出している。クリノメイは札幌の新馬戦(芝1500m)から前走のサフラン賞(中山・芝1600m)と、デビューから2連勝しており実力も十分だ。

 以上、今年の阪神ジュベナイルフィリーズは、ハービンジャー産駒アルマヴェローチェ、オルフェーヴル産駒クリノメイに期待する。

著者プロフィール

  • 平出 貴昭

    平出 貴昭 (ひらいで・たかあき)

    主に血統分野を得意とする競馬ライター、編集者。(株)サラブレッド血統センター在籍。著書に『覚えておきたい日本の牝系100』『一から始める! サラブレッド血統入門』など。「週刊競馬ブック」で『血統見聞録』を連載するほか、「競馬四季報」などの編集業務にも携わる。そのほか、『優駿』などにも寄稿。twitterアカウント:@tpchiraide

【写真】フジテレビ『みんなのKEIBA』MC竹俣紅アナ連載「写真館」

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