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競馬・新潟記念は今年も荒れる!? 人気馬の陰に隠れた2頭の素質馬が高配当を運んでくる (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

「2歳夏に新馬勝ちを果たしたものの、その後は惜しい競馬が続いて3歳時は10戦未勝利。しかし、4歳となった今春に2勝目を挙げると、その後は2着、1着、1着と、一気に重賞制覇まで遂げる躍進ぶりを見せています。心身のパワーアップも顕著で、前走のマーメイドSではデビュー以来最高の468kgでの出走でした。

前走のマーメイドSに続いて新潟記念での一発も期待されるアリスヴェリテ photo by Eiichi Yamane/AFLO前走のマーメイドSに続いて新潟記念での一発も期待されるアリスヴェリテ photo by Eiichi Yamane/AFLOこの記事に関連する写真を見る 近走ではコーナー4つの右回りコースで結果を残してきており、今回の1ターンの左回りコースに対して不安視する声もありますが、2歳時のGIIIアルテミスS(東京・芝1600m)や、3歳時のリステッド競走・スイートピーS(東京・芝1800m)など、過去には1ターンの左回りのレースでも、3着、2着と奮闘。まったく割引材料にはなりません。

 むしろ、今回のメンバーを見渡しても、末脚勝負のタイプが多く、ここも単騎逃げは濃厚。自分で競馬を作れる点からして、アドバンテージのほうが大きいです。有力視される面々がそろう後方組は、牽制し合って動き出しが難しくなる分、なおさらです。

 加えて、台風の影響によって馬場が渋る可能性が高いですが、走法的には道悪も苦にしないタイプ。事実、やや重、重のレースでは、連対を外したことがありません。後方に控える有力馬のキレ味が渋化馬場で削がれることになれば、残り目への公算が一段とアップするはずです。

 鞍上は新人の柴田裕一郎騎手ですが、同馬で初勝利。所属厩舎の馬とあって、思い入れもかなり強いです。積極的な競馬で、再びアッと言わせてほしいです」

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