朝日杯FSは人気3頭に懸念材料あり!? 今年もふた桁人気馬が高配当を演出するのか (2ページ目)
朝日杯FSでの一発が期待されるタガノエルピーダ。photo by Eiichi Yamane/AFLOこの記事に関連する写真を見る 阪神が舞台となってからの過去9年を見ても、牝馬は出走馬自体が少なく、馬券圏内に入ったのは、2018年のグランアレグリア(3着)のみ。かなり厳しい状況ではあるが、タガノエルピーダは牡馬相手の新馬戦(10月14日/京都・芝1600m)を快勝。馬場状態は異なるものの、同レースの勝ちタイムがデイリー杯2歳Sより速かった点などを含め、太田記者はここでも勝負になると踏んでいる。
「新馬戦はスローペースのなか、上がり33秒5の決め手を繰り出して、ゴール前で逃げ馬をきっちり捕えて勝利。ラスト2ハロンのレースラップが11秒0-11秒0という流れを捕らえたのは、高く評価できると思います。2着になった逃げ馬も次戦では難なく白星を飾っていますしね。
半兄に2頭の重賞勝ち馬(タガノトネール、タガノエスプレッソ)がいて、血統背景も魅力です」
太田記者が推奨するもう1頭は、デイリー杯2歳S2着のエンヤラヴフェイス(牡2歳)だ。
「前走のデイリー杯2歳Sでは、8番人気の低評価を覆して2着に入りましたが、そもそも2走前のGIII新潟2歳S(8月27日/新潟・芝1600m)では3番人気に推されていた馬。結果は7着と人気を裏切ってしまいましたが、管理する森田直行調教師によると、『前に馬を置いたら、走る気をなくした』とのことで、度外視していい一戦と言えるでしょう。
前走も最内を回った勝ち馬ジャンタルマンタルに対して、この馬は外を回って、4コーナーでは怯むような場面もありました。それを考えれば、勝ち馬との2馬身差は詰まる余地が十分にあります。落ちついてレースに向かうことができれば、軽視できない1頭だと思います」
今年も2歳牡馬戦線は大混戦。そういった状況を考えれば、素質ある牝馬の台頭があっても不思議ではないし、実力を秘めた人気薄馬が激走を遂げてもおかしくない。ここに名前が挙がった2頭が高配当をもたらす可能性は大いにある。
フォトギャラリーを見る
2 / 2