菊花賞で台頭する伏兵のタイプは決まっている 過去データから導いた穴馬候補3頭 (2ページ目)
過去データから一発への期待が膨らむドゥレッツァこの記事に関連する写真を見る ドゥレッツァは、昨年11月の未勝利戦で先述のサトノグランツを倒すと、そこから現在まで目下4連勝中。前走では3勝クラスの日本海S(8月19日/新潟・芝2200m)を曲者ぞろいの古馬相手に快勝した。重賞初挑戦がGIの舞台となるが、現在の勢いを考えれば、世代トップクラス相手に好勝負を演じても不思議ではない。
しかも今回、同馬とコンビを組むのがクリストフ・ルメール騎手。同騎手は過去10年で2勝、2着2回、3着1回と、今年引退した福永祐一騎手(現調教師)に次ぐ好成績を菊花賞で残している。現役屈指の"菊花賞マイスター"であり、そのエスコートを加味すると馬券的には外せない存在となるのではないか。
なお、今回のメンバーのなかには、前走で3勝クラスよりもさらに上の古馬混合の重賞、GIII新潟記念(9月3日/新潟・芝2000m)を勝って駒を進めてきたノッキングポイント(牡3歳)も名を連ねる。ただ、新潟記念は2000m戦。先にも触れているとおり、過去例に挙げた馬たちがすべて前走で芝2200m以上のレースを使っていたことを踏まえて、ここでは同馬の評価をあえて落とした。
さて、次に注目したいのは、前走でGII札幌記念(札幌・芝2000m)に出走し、馬券圏内に入る好走を見せた馬だ。
同レースも2000m戦だが、札幌記念と言えば、夏競馬の期間に行なわれる唯一のGIIレース。例年、秋の大舞台を目指すかなりハイクラスなメンバーが集結する。
そうしたメンバーのなかに入って、3歳馬が馬券に絡む活躍を見せたなら、相当な実力の持ち主と見ていい。菊花賞での好走も十分に期待できるだろう。実際、2016年の札幌記念で3着(4番人気)と好走したレインボーラインは、続く菊花賞でも9番人気ながら2着と奮闘した。
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