名門・矢作厩舎イチオシの期待馬グラヴィス「操縦性や乗り味がいい」とスタッフ絶賛 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by AP/AFLO

 そうした偉大な兄姉を持つゆえ、当歳時のセレクトセールで2億8000万円(税別)という高値で落札されたグラヴィス。すでに入厩して調整も進んでおり、関西競馬専門紙のトラックマンによると、陣営のトーンは弾んでいるという。

「有力な2歳馬が続々と入厩している矢作厩舎ですが、グラヴィスはそのなかでも陣営の期待値が一番高いのではないでしょうか。

 なにしろ、厩舎スタッフが『まだ教えることはたくさんあるけれど、操縦性や乗り味がよく、良血馬らしさを感じる』と絶賛。なおかつ、『雰囲気もいいし、速い調教をすると、さらに動きが一段上がる』と言って、目を細めていましたから」

 素質の高さは間違いなさそうだが、馬体や距離適性についてはどうか。トラックマンが続ける。

「馬体重は現時点で500kgほどと、申し分のない大きさ。距離については、『血統からくるイメージどおり、1800m以上が合いそう』とスタッフ。『気性はまだ幼いが、特段苦労するところもない』と話していました。

 入厩当初から陣営が褒めていた1頭。そのうえ、ここまで順調に調整されてきていますから、デビュー戦が楽しみです」

 その初陣だが、来週末(9月30日or10月1日)を目指して調整を進めていくとのこと。鞍上は坂井瑠星騎手が務める予定だ。

 名門・矢作厩舎が自信を持って送り出す良血グラヴィス。どんな走りを見せるのか、必見である。

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