GI馬の兄にも勝る能力秘めるダノンタッチダウン 距離延長の皐月賞でも自慢の末脚が炸裂するか
2023年クラシック候補たち
第13回:ダノンタッチダウン
3歳牡馬クラシックの第1弾、GI皐月賞(中山・芝2000m)が4月16日に行なわれる。この一戦に挑む面々のなかで、実力は世代トップクラスながら「距離延長に対応できるか」という点において、関心を集めている存在がいる。
栗東トレセンの安田隆行厩舎に所属するダノンタッチダウン(牡3歳/父ロードカナロア)である。
朝日杯FSからぶっつけで皐月賞に挑むダノンタッチダウンこの記事に関連する写真を見る 2歳時にGIホープフルSを制し、先日のGI大阪杯でも3着と好走したダノンザキッドを兄に持つ同馬は、昨秋の2歳新馬(10月1日/中京・芝1600m)でデビュー。その血筋から1番人気に推されるなか、上がり33秒6という末脚を繰り出して快勝。人気と評判どおりの走りを披露した。
続いて挑んだのは、GIIデイリー杯2歳S(11月12日/阪神・芝1600m)。スタート後に行き脚がつかず、10頭中8番手という位置取りとなった。その結果、4コーナー出口を迎えても、ほぼ最後方のまま。先頭までは、6~7馬身の差があった。
それでも同馬は、直線で大外に持ち出すと豪快に追い込んだ。結局、逃げたオールパルフェに半馬身届かなかったものの、33秒1というズバ抜けた上がり時計をマーク。2着に食い込んだ。
3戦目は、GI朝日杯フューチュリティS(12月18日/阪神・芝1600m)へ駒を進めた。ここでも過去2戦と同様、圧巻の追い込みを見せた。
道中は中団、10番手あたりの内を追走。直線を迎えて、徐々に進路を外へ取りながら前方馬群をかわしていく。そうして、大外に持ち出すと、一気にエンジン全開。先頭に立ったドルチェモアを猛追した。が、最後はクビ差及ばず2着に終わった。
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