主役不在のジャパンCは穴党記者推奨の2頭、勢いある外国招待馬と人気落ちの上がり馬が高配当を運んでくる (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 そもそも、ドイツ血統は日本の馬場への適性が高いと言えます。先週のGIマイルCSでは5着に敗れましたが、昨年のGINHKマイルCを制したドイツ生まれのシュネルマイスターはその象徴。その他、今年の二冠牝馬スターズオンアースや、2019年の朝日杯フューチュリティSを勝ったサリオスなども、ドイツの血筋を引いています。

 こうしたドイツ血統馬が日本で活躍しているという事実もあり、テュネスの勢いと未知の魅力をもってすれば、一発の可能性は十分。期待が膨らみます」

ジャパンCでの一発が期待されるテーオーロイヤルジャパンCでの一発が期待されるテーオーロイヤルこの記事に関連する写真を見る 松田記者はもう1頭、「日本馬の伏兵も見極めるべき」として、テーオーロイヤル(牡4歳)を穴馬候補に挙げた。

「前々走のGIIオールカマー(9月25日/中山・芝2200m)は、内枠決着にあって外から追い上げて5着。前走のGIIアルゼンチン共和国杯(11月6日/東京・芝2500m)では、直線で不利を受けながら6着。見た目の結果から人気を落としていますが、力負けとは思えない敗戦が続いていて、軽視は禁物です。

 昨秋から今春にかけて4連勝を飾り、初のGI挑戦となったGI天皇賞・春(5月1日/阪神・芝3200m)では3着と奮闘。その成長力は、ここでもひけをとりません。

 オールカマーでは、天皇賞・春から1000mも距離が短縮されるなか、ラクに好位につけることができました。あの競馬センスはかなりのもの。今回は実績ある2400m戦ですし、スムーズに運ぶことができれば、上位争いに加わってくるはずです」

 ここ数年は堅い決着が続いてきたジャパンCだが、今年は波乱含み。ここに挙げた2頭が高配当をもたらしてもおかしくない。

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