今年のジャパンCは外国招待馬が不気味。凱旋門賞馬アルピニスタ回避も、地力ある面々がズラリ (3ページ目)

  • 土屋真光●取材・文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 森内智也●撮影 photo by Moriuchi Tomoya

 また、同馬は凱旋門賞に登録せず、ジャパンCに標準を定めて調整されてきた。レースに向けての余力を含め、本気度という点では外国招待馬4頭のなかでは一番高いかもしれない。

 最後の1頭は、2年連続の出走となるグランドグローリー(牝6歳)。昨年は5着に敗れたものの、今年に入ってからは地元フランスで2連勝を飾ったあと、英国のGIプリンスオブウェールズS(6月15日/イギリス・芝1990m)でシャフリヤール(牡4歳)に先着して3着と好走した。

 続くGIヴェルメイユ賞(7着。9月11日/フランス・芝2400m)は超スローペースに泣くも、前走の凱旋門賞では最後までタフに伸びて5着と善戦。馬場を問わない堅実な末脚は、むしろ日本の馬場向きと言え、地力アップを遂げた今年、昨年以上の結果を残してもおかしくない。

【筆者プロフィール】土屋真光(つちや・まさみつ)
1973年生まれ、東京都出身。イベント制作業から2002年に独立し、フリーランスに。主にライターとして、多ジャンルで各種媒体に執筆。競馬は中央、地方、海外を問わずに現場取材を第一としており、特に香港競馬には造詣が深い。

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