セントライト記念、穴党記者が期待するのは優位な「クラシック組」ではない伏兵2頭の大激走 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

キングズパレス(牡3歳)です。春先までは直線で内にもたれる難しさを見せていましたが、2走前のオープン特別・プリンシパルS(5月7日/東京・芝2000m)で2着、前走の古馬相手の1勝クラス(6月18日/東京・芝2400m)では快勝し、この馬のよさが出てきました。

 いずれも真っ直ぐ伸びてきたことを思うと、もしかしたら左回りの東京向きなのかもしれませんが、調教からは気性面の成長が感じられました。夏を挟んで走りが改善されている可能性は大きいです」

 ここ2戦、東京で好走を重ねてきたとはいえ、中山での戦績も3戦1勝、2着1回、3着1回と決して悪くない。

「確かに未勝利戦(4月17日/中山・芝2200)を勝ち上がったのは、今回と同じ舞台。後方から大外をまくって、最後は流す余裕がありました。当時やや重で上がり35秒3という時計は目立ちませんが、追えば追うほど伸びそうな勢いがありました。

 展開の助けがほしいタイプですが、先行馬が多数そろった今年のレースなら、強豪に割って入る可能性は十分にあると見ています」

 牡馬三冠最終戦へ向けての注目の一戦。春のクラシックには縁がなかった2頭が大駆けを見せるのか、必見である。

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