セントライト記念、穴党記者が期待するのは優位な「クラシック組」ではない伏兵2頭の大激走 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 だが、松田記者は「この馬以外にも狙いたい馬がいます」と言って、穴馬候補の名前を挙げた。

ローシャムパーク(牡3歳)です。未勝利戦(2月13日/東京・芝1800m)、1勝クラスの山藤賞(4月16日/中山・芝2000m)と連勝中。どちらも折り合いを欠きながら、3角先頭から直線でさらに後続を突き放す圧巻のパフォーマンスを披露しました。

 自ら動いてそのまま押しきるのは、単純な能力の違いもあると思いますが、特筆すべきはノーステッキで2着に7馬身差をつけた前走です。当時の馬場はやや重。それでいて、良馬場だった翌日の皐月賞の勝ちタイムとの差がわずかコンマ6秒差。能力の高さは推して知るべし、です」

セントライト記念での一発が期待されるローシャムパークセントライト記念での一発が期待されるローシャムパークこの記事に関連する写真を見る 今回、その山藤賞から約5カ月ぶりの実戦となるが、その辺りに不安はないのだろうか。

「デビュー時は心身ともに幼さがありましたが、そのどちらも夏を経て成長。前走から馬体重が20kg近く増えたことで、動きにも力強さが増してきました。その姿から、休み明けでも心配はないでしょう。

 春先は坂路中心の調整でしたが、この中間はウッドコース中心の調整にシフトしてきた点も成長の証と言えます。名牝ダイナカールの血を引く1頭。心身の成長が見込める今回は、少し"大人な"先行策ができそうですし、今の中山にぴったりな脚質ゆえ、一発の期待が膨らみます」

 そしてもう1頭、松田記者は気になる馬がいるという。

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