京成杯オータムハンデは今年も荒れる。穴党記者が「楽しみ」という2頭で高配当ゲットへ (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 その後はどこかで狙いたいと思っていて、GIII中山牝馬S(3月12日/中山・1800m)で重い印を打ったのですが、大外枠に入ったことで本命にしきれずに悔しい思いをしました。同レースでは15番人気ながら、直線に入って大外から見事な差しきり勝ちを決めましたからね。

 続くGIII福島牝馬S(4月23日/福島・芝1800m)でも、好位から強い競馬を披露。◎を打って、6番人気ながら2着と好走してくれました。ただ、レースの翌週に鞍上の松岡正海騎手に話を聞くと、『僕の仕掛けが早すぎた』とすごく悔んでいました。

 前走のGIヴィクトリアマイル(5月15日/東京・芝1600m)では16着と惨敗しましたが、最初のコーナーでごちゃつきました。この馬だけが加害馬のような見られ方もしているようですが、クリノプレミアムも他馬の動きに影響を受けていました。

 今回はそのレース以来となりますが、1週前はウッドコースで好時計を出しています。54kgのハンデもそれほど気になりません。松岡騎手の手綱さばきに期待しています」

 木南記者が推奨するもう1頭は、インテンスライト(牡6歳)だ。

「言わずと知れた中山・マイル巧者(8戦3勝、2着2回、3着1回)。2走前のGIIIダービー卿チャレンジトロフィー(4月2日/中山・芝1600m)は6着に終わりましたが、これは直線で少し狭くなるシーンがあってのものでした。スムーズなら、と思わせる内容でした。

 前走のオープン特別・メイS(5着。5月21日/東京・芝1800m)は、まさに東京を舞台とした力勝負の一戦。内に潜り込む形が結果的には響きました。荒れた内を走って、スローペースでキレ負けしたことが敗因でしょう。それでいて、勝ち馬からはコンマ4秒差。この負けも悲観する必要はないと思います。

 今回は乗り慣れた菊沢一樹騎手に戻りますし、2走前と同じハンデ54kg。今年のメンバー構成であれば、十分に好勝負できると踏んでいます」

 波乱必至のハンデ重賞。木南記者が「楽しみにしている」と言って、ここで名前を挙げた2頭が大駆けを果たしても不思議ではない。

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