キーンランドCは「札幌・芝1200m」で近年最強のダイワメジャー産駒に期待。母父タイキシャトルの5歳牝馬が3連勝を飾るか

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 8月28日、札幌競馬場で3歳以上による重賞、GⅢキーンランドC(芝1200m)が行なわれる。

2連勝でキーンランドCに臨むオパールシャルム2連勝でキーンランドCに臨むオパールシャルムこの記事に関連する写真を見る 先週のGⅢ北九州記念に続く芝1200m重賞。北九州記念はハンデ戦でかなりの波乱傾向があったが、別定戦のこのレースも比較的に波乱が多くなっている。昨年は3番人気のレイハリアが勝利し、2着が7番人気エイティーンガール、3着が9番人気セイウンコウセイで3連単は26万7390円。また、2017年は12番人気(単勝21.2倍)のエポワスが勝利している。

 1番人気馬は2年連続で着外となっており、過去10年でも【2-4-1-3】という成績。それほど信頼度は高くないというデータは頭に入れつつ、血統的視点からレースを分析していきたい。

 2012年以降の「札幌・芝1200m」の種牡馬別成績を見ると、最多の15勝(勝率10.02%)を誇るのがダイワメジャーだ。産駒はキーンランドCでも好成績を残しており、2018年はナックビーナスが勝利し、2017年はソルヴェイグが2着でナックビーナスが3着。さらに、今年のUHB賞では10番人気のサヴォワールエメが3着と、重賞・オープンでも好走を見せている。

 今年も、気になるダイワメジャー産駒が出走予定だ。オパールシャルム(牝5歳、美浦・武藤善則厩舎)は、今年5月の朱雀S(3勝クラス、中京・芝1200m)を勝ってオープン入り。前走の福島テレビオープン(福島・芝1200m)も制して2連勝でここに臨む。

 その福島テレビオープンは、2番手追走から早めに抜け出し、3/4馬身のセーフティリードを保つという、着差以上の完勝だった。重賞レースは初出走だが、5歳牝馬でこのレースでの重賞初勝利となれば、前述のナックビーナスと同じ。札幌でのレースも初めてではあるものの、同じ北海道の洋芝コースとなる函館では、初勝利を飾った3歳7月の未勝利戦を5馬身差で圧勝している。

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