「この馬は走るね」鹿戸厩舎のライツオブキングスはスタッフ大絶賛の逸材 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

「スタッフからは、『この馬は走るね』と力強い評価が聞かれました。古馬の1勝クラスと調教で併せたこともあったのですが、『手応えはライツオブキングスのほうがずっとラクで、能力を感じた』ということです。

 鹿戸厩舎の2歳馬には、すでに新馬勝ちしたシーウィザードという馬がいますが、『それよりも間違いなく素材は上』と断言。厩舎の期待は相当大きいのではないでしょうか」

 陣営から出てくる言葉は前向きなものばかりだ。だが、そんな現状にも満足することはないという。先述のトラックマンは、「スタッフはさらに上のレベルへの成長をイメージしている」と語る。

「あるスタッフは、『まだ体を持て余しており、走りが完成していない。調教での手応えからすると、最後はもっと伸びていい』とコメント。成長して体を使えるようになれば、一段といい走りになると見ているようです。それでも、『新馬は十分勝てるレベルですよ』とスタッフは自信の表情を見せていました」

 ライツオブキングスは、7月31日の2歳新馬(札幌・芝2000m)でデビュー予定。冒頭で触れたとおり、鞍上は横山武史騎手が務める。

 エフフォーリアで脚光を浴びた"鹿戸厩舎&横山武史騎手"コンビが、再び大舞台で躍動する大物を生み出すのか。初陣の走りに注目である。

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