好配当必至の安田記念。人気の盲点となりそうな地力ある実績馬2頭が波乱を演出か (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Kyodo News

 そこで、木村記者は伏兵の台頭にも目を向ける。まず注目するのは、人気の盲点となりそうな4歳馬だ。

2歳時にはGIホープフルSを制している実力馬、ダノンザキッド2歳時にはGIホープフルSを制している実力馬、ダノンザキッドこの記事に関連する写真を見るダノンザキッド(牡4歳)です。前走のGII中山記念(2月27日/中山・芝1800m)は大きく負けてしまいましたが、1800mという距離自体、現状では同馬の適性距離よりも長いイメージがありました。それでいて、距離適性を問われるハイペースの流れになってしまっては、あまり上手な競馬ができなかったことも仕方がありません。負ける時には派手に負けるので、この一戦は度外視してもいいと思います。

 適性外のGIホープフルS(中山・芝2000m)の覇者で、昨秋のGIマイルCS(阪神・芝1600m)では差のない3着。すんなり競馬ができればあれぐらい走れるように、潜在能力の高さは間違いありません。

 今回は勝つまでいくかどうかはわかりませんが、広いコースはいいタイプで、馬格があって時計勝負にも対応できると思います。もともと適性距離のレースを状態のいい時に使ったことがあまりない馬。そうしたなか、今回はここに照準を合わせてきているので、マックスの能力が発揮できれば、一発が期待できます」

 木村記者はもう1頭、2歳女王に輝いて以降、なかなかGIを勝ちきれずにいる5歳牝馬も気になるという。

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