堤礼実アナが一年で最もワクワクする一戦、日本ダービーへと馳せる思いとは? (2ページ目)
さて、5月も終わりが近づき、春のGIシリーズはいよいよ大詰め。5月29日には日本ダービーが行なわれます。
私も競馬ファンのみなさん同様、一年で最もワクワク、ソワソワする時期を過ごしています。
コロナ禍以前を思い返すと、ダービー当日の東京競馬場には「さあ、ダービーだ!」「歴史的瞬間をこの目で見るんだ!」というファンのみなさんの気持ちであふれていました。レース本番では、私は『みんなのKEIBA』の放送中ですから、直にこの目で見ることはできませんが、ダービーともなると、いつも以上に手拍子が大きく聞こえてきましたし、スタンド全体が高揚していることは、開いている窓を通して十分に伝わってきました。
今年は入場規制が緩和されて多くのファンが来場するとなると、かつての熱狂が少なからず味わえるかもしれませんね。しかも、今年のダービーは混戦模様。有力馬が数多くそろっていますから、激しいレースが繰り広げられそうです。
その前哨戦とも言える牡馬クラシック初戦、皐月賞では5番人気のジオグリフが勝ちました。今年の3歳世代のなかで、かなり強い馬であることは間違いありません。
とはいえ、2着に敗れたイクイノックス以下、3着のドウデュース、4着のダノンベルーガもそれぞれの持ち味を発揮し、レース内容は決して悪いものではなかったと思います。
イクイノックスはおよそ5カ月の休み明けでした。もしそのあたりの影響があったとすれば、ダービーでは変わってくるかもしれません。ダノンベルーガもデビュー戦、共同通信杯と、いずれも東京で圧勝していますから、皐月賞以上にダービーでは期待が持てそうです。
ドウデュースにしても、ラストの追い込みは強烈でしたし、さすがは2歳王者という走りを見せてくれました。もしもドウデュースが勝てば、武豊騎手はダービー6勝目となり、自身が持つダービー最多勝利記録をさらに更新することにもなりますね。
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