日本ダービーで4強を脅かす存在はいるか。穴党記者が「狙いたい」という伏兵2頭を侮るなかれ (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 松田記者が穴馬としてオススメするもう1頭は、プラダリア(牡3歳)だ。

「トライアルのGII青葉賞(4月30日/東京・芝2400m)の内容がよかったです。道中は離れた5番手。逃げたディライトバローズが飛ばして、前半1000mの通過タイムは過去5年で最も速い58秒9。そこから勝負どころで差を詰めつつ、ラスト3ハロンを11秒7-11秒9-11秒9のラップで差しきりました。

 今の東京・芝コースは、先週のオークスを見てもわかるように、後方から運ぶとしても中団あたりにつけないと届かない馬場。それゆえ、瞬発力と持久力を見せたプラダリアの青葉賞での勝ちっぷりに、今の東京での適性を感じました。

 中3週で再度の長距離輸送となりますが、初の長距離輸送となった前走で、プラス体重で出走できたことは、今回に向けて希望が広がる材料になったと思います。『青葉賞組は勝てない』と言われていますが、中団からの末脚勝負で馬券圏内(3着以内)に突っ込んできてもおかしくありません。3連系の馬券で好配当をもたらしてくれるかも」

 2019年生まれのサラブレッドの頂点を決する大一番。ここに挙げた伏兵2頭がアッと驚かせるような激走を見せるのか、注目である。

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