日本ダービーの行方が見えてくる「3歳牡馬ランキング」。皐月賞馬ジオグリフは3位、1位は? (4ページ目)

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 上位4頭からは大きくポイントを離されたが、5位にはマテンロウオリオン(牡3歳/父ダイワメジャー)、アスクビクターモア(牡3歳/父ディープインパクト)、オニャンコポン(牡3歳/父エイシンフラッシュ)の3頭がランクイン。この中から上位勢を脅かす存在が出てくるのか、注目である。

市丸氏
「TF指数3位のマテンロウオリオン。ただし、この馬は1800m以上のレース経験がありません。過去36年でマイル戦からダービーというローテで3着に入った馬は6頭いますが、すべて1800m以上のレース経験が一度はありました。そうなると、能力的には足りないとは思いませんが、さすがに今回は厳しいかもしれません」

吉田氏
「アスクビクターモアは、皐月賞では枠の並びやデシエルトがスタートでミスしたこともあって、ハナを奪うことに。その結果、馬場の悪い内側を通らされて、最後は上位陣にねじ伏せられる形になってしまいました。ともあれ、ここまでゆったりとしたローテーションで結果を残してきたことは強調材料。ディープインパクト産駒で軽さとキレ、プラス先行力があって、時計が速くなる軽い馬場ならパフォーマンスは上がるのではないでしょうか」

土屋氏
「オニャンコポンの強さを感じたのは、1勝クラスの百日草特別(11月7日/東京・芝2000m)を勝った時。つまり、中山ではパフォーマンスがやや落ちるのですが、年明けのGIII京成杯(1月16日/中山・芝2000m)を快勝し、皐月賞でもジリジリと伸びてコンマ4秒差の6着と善戦しました。そうした成長ぶりを考えると、得意の東京コースに替わって、父同様の爆発力が炸裂してもおかしくありません」

 激戦の3歳牡馬戦線。上位4頭の評価は抜けているものの、実力的にはそこまでの差は感じられず、ダービーでも思わぬ伏兵の台頭は十分に考えられる。はたして、この世代の天下を獲るのはどの馬か。注目のゲートがまもなく開く。

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