今年のオークスはどの馬にもチャンスあり。穴党女性記者が狙うのは「末脚自慢」の伏兵2頭

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 3歳牝馬クラシック第2弾、GIオークス(東京・芝2400m)が5月22日に行なわれる。

 過去10年の結果を見ると、1番人気は5勝、2着2回、3着1回と安定した成績を残している。そのため、堅いレースといったイメージが強いが、9番人気以下の伏兵が馬券圏内(3着以内)に突っ込んでくることもしばしばあって、3連単では度々好配当が生まれている。昨年も1番人気のソダシが馬群に沈む一方で、16番人気のハギノピリナが3着に入って、3連単は53万2180円という高額配当をつけた。

 しかも、今年は確固たる本命馬が不在。どの馬が上位にきても配当的な妙味があるうえ、思わぬ伏兵馬が激走を果たせば"大荒れ"といった可能性もある。

 ということは、穴党の出番と言える。ただし、先述のとおり、どの馬にもチャンスがある一戦のため、穴馬探しも難解を極める。コンマ2秒以内に9頭がひしめく大接戦となったクラシック初戦のGI桜花賞(4月10日/阪神・芝1600m)同様、展開や流れひとつで結果はどう転ぶかわからない。

 そうした状況にあって、日刊スポーツの三嶋毬里衣記者はこんな見解を示す。

「過去10年のオークスを振り返ってみると、差し、追い込み馬が活躍しています。中団、または後方からレースを進めた馬が9勝。2、3着にくるのも、そういった馬がほとんどです。さらに言えば、上がり最速をマークした馬が7勝と、直線の長い東京らしい結果となっています。となれば、狙いたいのは末脚が鋭い馬ですね」

 そこで、三嶋記者は2頭の差し馬を穴馬候補として挙げる。

「まず1頭目は、プレサージュリフト(牝3歳)です。前走の桜花賞では11着と惨敗。課題のゲートで出遅れて、最後方からのレースとなってしまったのが痛かったですね。

 最後の脚は上位とも差はありませんでしたが、レースの流れそのものがゆったりとしたペースでしたから、さすがにあの位置からでは厳しかったと思います。また、初めての長距離輸送の影響も少なからずあったのではないでしょうか。

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