2022.05.07

NHKマイルCは多士済々のメンバー構成ゆえ「荒れる」。狙いは人気の盲点となるクラシック組

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 6週連続GI開催の2週目は、3歳馬の「マイル王決定戦」となるGINHKマイルC(5月8日/東京・芝1600m)。過去10年の結果を振り返ってみても、3連単の配当が10万円超えとなった年が7度もあって、うち1回は100万円超えと波乱の多い一戦だ。

 その要因について、スポーツ報知の坂本達洋記者はこう分析する。

「広々としたワンターンの東京マイルコースは、本来紛れが少なく、力勝負になりやすい舞台です。ただ、NHKマイルCはまだ成長途上の3歳馬による争い。陣営はもちろん、予想する側も出走各馬の適性を見極めている段階にあって、波乱の要素が多分にあります」

 続けて坂本記者は、今年もそうした傾向に変わりはないとしてこう語る。

「今年もいろいろな路線から、多士済々の顔ぶれが集いました。下馬評ではトライアルのGIIニュージーランドトロフィー(4月9日/中山・芝1600m)組や、GIIIアーリントンC(4月16日/阪神・芝1600m)組が人気を集めそうな雰囲気がありますが、GII弥生賞(3月6日/中山・芝2000m)5着のインダストリア(牡3歳)や、GI皐月賞(4月17日/中山・芝2000m)で10着に終わったダンテスヴュー(牡3歳)などといった曲者もここに矛先を向けてきて、予想を悩ましくしています。

 現に昨年の覇者は、弥生賞2着から駒を進めてきたシュネルマイスター。その際も、陣営は距離適性を見極める意味でこの一戦の前に2000m戦を使いましたが、結果的にはマイルのほうが向くと判断して、見事にここで結果を出しました。そして今年も、同馬と同じサンデーレーシング所有のインダストリアが似たような臨戦過程で挑んできたため、陣営の思惑も加味して、とても不気味に感じています。

 その他、GI朝日杯フューチュリティS(12月19日/阪神・芝1600m)2着から直行してきたセリフォス(牡3歳)や、GIIデイリー杯2歳S(11月13日/阪神・芝1600m)2着以来の実戦となるソネットフレーズなど人気の実力馬もいて、馬券検討は非常に難解を極めています」

 そうした状況にあって、坂本記者は人気と盲点になりそうな路線からきた馬に狙いをつける。