桜花賞は末脚自慢の「３強」が有力も、乗り替わりがプラスに働く伏兵に一発の可能性 (3ページ目)
デビューから手綱をとってきた松山弘平騎手が負傷中のため、今回は吉田隼人騎手に乗り替わりますが、この乗り替わりがプラスに働くのではないかとも踏んでいます。なにしろ、同馬を管理する須貝尚介厩舎と吉田隼人騎手のタッグと言えば、昨年の桜花賞で主役を務めたソダシと同じ。このレースに向けてもいいイメージを抱いているはずです。
また、吉田隼人騎手は先週の大阪杯でも８番人気のポタジェに騎乗して、ＧＩ勝ちを収めたばかり。いい流れにあることは明らかです。
さらにそのポタジェでは、人気のジャックドールを射程圏に捉えて、道中から勝負どころにかけては２～３列目の絶好のポジションを確保。「勝つ時はこんなにうまくいく」といった典型的な乗り方をして、勝利に導きました。
昨年の牡馬クラシックでもステラヴェローチェと組んで、皐月賞、日本ダービーともに低評価を覆して３着と好走。彼は相手を見定めてマークする乗り方に長（た）けた騎手です。
そして、今回初めて騎乗するベルクレスタについては、真っ向勝負では実力馬相手に少しだけ劣ることはこれまでの走りを見て感じていることでしょう。ですから、おそらく今回は上位人気馬たちが勝負どころで動くのを見ながら、ワンテンポ仕掛けを遅らせて一発を狙う、といった乗り方をしてくるような気がしてなりません。
上位馬たちが互いに動き出しを意識し合って、早めに動き出してくれれば、一歩あとから動けるベルクレスタが馬券圏内（３着以内）に入ってくる可能性は十分にあります。
人気のない気楽な立場だからこそ、大胆で思いきった騎乗ができる、この人馬はまさに不気味な存在。ということで、ベルクレスタを今回の「ヒモ穴馬」に指名したいと思います。
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