検索

安藤勝己が徹底検証。桜花賞、オークスの行方がわかる「3歳牝馬番付」 (3ページ目)

  • 新山藍朗●取材・構成 text by Niiyama Airo
  • photo by Sankei Visual

大関:サークルオブライフ(牝3歳)
(父エピファネイア/戦績:5戦3勝、3着2回)

 完成度ではこの馬が一番。阪神JFを快勝しているように、能力は確かだし、レースぶりも安定している。そうした評価から、大関より下に見ることはできない。

 前走のチューリップ賞で3着に負けたのは、前に行きすぎたから。本番を前にして、鞍上のミルコ・デムーロ騎手があの競馬でどれだけ脚が使えるか、試しているという感じだった。

 それで結果が出なかったので、桜花賞では同じ競馬をすることはないだろう。阪神JFの時のように、終いを生かす競馬に徹するはず。その競馬であれば、凡走は考えづらい。

 ただ、血統的に見ても、この馬は桜花賞よりも"オークス向き"という印象がある。


張出大関:プレサージュリフト(牝3歳)
(父ハービンジャー/戦績:2戦2勝)

 大関に挙げたサークルオブライフと比べて、能力的に甲乙つけ難い存在。よって、この馬は張出大関としたい。

 何より、前走のGIIIクイーンC(2月12日/東京・芝1600m)の末脚が見事だった。あのキレ方を見ると、父ハービンジャーよりも母父ディープインパクトの影響が強く出ているような気がする。

 懸念されるのは、キャリアがわずか2戦。しかも、東京コースしか走ったことがないこと。それゆえ、桜花賞でどうか? という一抹の不安がある。

 しかしその一方で、そうした心配を一切問題にしない能力を秘めているようにも思う。少なくとも、先に名前を挙げた2頭よりも"奥"がありそう。

 東京・芝2400mという舞台も何ら問題ないだろうから、桜花賞次第ではオークスでの楽しみが一段と膨らむ。

3 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る