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波乱続出の大阪杯は、馬券圏内に入る「3つの条件」をクリアした穴馬2頭で勝負

  • text by Sportiva
  • photo by Sankei Visual

 春のGIシリーズ第2弾、古馬中距離の頂上決戦となるGI大阪杯(阪神・芝2000m)が4月3日に行なわれる。

 もともと実力馬が集う注目の一戦で、比較的堅い決着が多かったものの、2017年にGIに昇格して以降は、伏兵の台頭が頻繁に見られるようになって波乱が続出。2017年には7番人気のステファノスが2着に入り、2019年には9番人気のアルアインが勝利して、3連単では好配当が生まれている。

 さらに昨年は、断然人気の三冠馬コントレイルが3着に沈んで、4番人気のレイパパレが快勝。6番人気のモズベッロが2着に突っ込んできて、3連単は10万円を超える高額配当となった。

 だとすれば、今年も穴狙いに徹するのも悪くない。そこで、GIに昇格してからの過去5年の結果をもとにして、今年のレースで激走を遂げそうな伏兵馬をあぶり出してみたい。

 過去5年で馬券に絡んだ15頭を見てみると、すべての馬が一定の条件を満たしていることがわかった。ということで、今回はその条件をクリアしていない馬、つまり、これまでに馬券圏内(3着以内)に入ったことのないタイプを消去していって、狙い目を絞り込んでいきたいと思う。

 最初の条件となるのは、前走の着順である。実は、前走でふた桁着順に沈んでいる馬がここで巻き返して3着以内に入った、という例は一度もない。

 となると、前走のGIエリザベス女王杯(11月14日/阪神・芝2200m)で16着と大敗を喫したウインマリリン(牝5歳)をはじめ、ステラリア(牝4歳)、マカヒキ(牡9歳)、レッドジェネシス(牡4歳)の4頭がここで脱落する。

 続いてクリアすべき項目は、重賞馬であること。すなわち、勢いのある上がり馬だったとしても、重賞未勝利で上位争いできるほど、甘い舞台ではないということだ。

 ここでは、スカーフェイス(牡6歳)、ヒュミドール(せん6歳)、ポタジェ(牡5歳)と3頭が消える。

 残るは9頭。ここから、さらに絞り込んでいきたい。

 重賞未勝利馬では太刀打ちできない大阪杯は、まさしく真の実力が問われる舞台。改めて馬券圏内に入った15頭を調べてみると、GI出走歴がある馬はすべて、GIで掲示板に載った(5着以内)実績が一度はあった。そして、GI初出走の馬であれば、目下4連勝以上している、破格の勢いをもった上がり馬だった。

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