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大阪杯はディープインパクト産駒が中心。苦しむ昨年王者の復活をあらゆるデータが後押し

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 4月3日、阪神競馬場で4歳以上馬によるGⅠ大阪杯(芝2000m)が行なわれる。

 今年はかなりの豪華メンバーが集結。昨年の年度代表馬エフフォーリア、昨年の勝ち馬レイパパレ、昨年のGⅠエリザベス女王杯を勝ったアカイイト、2016年のGⅠ日本ダービー馬マカヒキと4頭のGⅠ馬に加え、前走のGⅡ金鯱賞まで5連勝中のジャックドールといった新星も出走を予定している。

昨年の大阪杯での勝利から苦しいレースが続くレイパパレ。巻き返しなるか昨年の大阪杯での勝利から苦しいレースが続くレイパパレ。巻き返しなるかこの記事に関連する写真を見る この注目の一戦を、血統的視点から分析していこう。同レースは2017年にGⅠに昇格してから5回行なわれているが、そのうち、ディープインパクト産駒が2019年アルアイン、2021年レイパパレによる2勝、そして2着2回、3着4回と、毎年馬券に絡む圧倒的な成績を残している。

 さらに昨年2着のモズベッロは、父ディープブリランテの父がディープインパクト。2019年2着のキセキは母の父がディープインパクトと、5年間で馬券に絡んだ15頭のうち9頭がディープインパクトの血を持っている。これらの傾向から、このレースはディープインパクトの血を持つ馬を中心に考えていくのがいいだろう。

 今年は4頭のディープインパクト産駒が出走予定。中でも、もっとも有力なのは昨年の勝ち馬でもあるレイパパレ(牝5歳/栗東・高野友和厩舎)だ。

 同馬は昨年、デビューからGⅢチャレンジC(阪神・芝2000m)まで5戦5勝という成績を残し、GⅠ初挑戦で同レースに出走。コントレイル、グランアレグリア、サリオスらGⅠ馬が人気を集めるなか、重馬場をスイスイと逃げ、モズベッロ以下に4馬身差をつける衝撃の圧勝でGⅠ初制覇を飾った。

「新たな女傑の誕生か?」と大きな注目を集めたが、その後はGⅠ宝塚記念3着、GⅡオールカマー4着、GⅠエリザベス女王杯6着、GⅠ香港C6着と連敗。前走のGⅡ金鯱賞で2着に入り、ここに臨む。

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