今年絶好調の「過去データ」。弥生賞でも2歳王者を脅かす穴馬候補を4頭導き出した

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 クラシックシーズンの足音が聞こえる初春。3月6日には皐月賞トライアルのGII弥生賞(中山・芝2000m)が行なわれる。

 今年は、2歳王者のドウデュース(牡3歳)をはじめ、GIII京都2歳S(1127日/阪神・芝2000m)を制したジャスティンロック(牡3歳)、GIIIきさらぎ賞(2月6日/中京・芝2000m)を勝ったマテンロウレオ(牡3歳)など好メンバーが集結。本番を前にして、ハイレベルな戦いが繰り広げられそうだ。

 過去10年の結果を振り返ってみると、世代の主役を担う逸材が人気を背負って出走することが多く、堅い決着で収まることも少なくない。一方で、伏兵の台頭も度々見られ、3連単では高配当がしばしば生まれている。

 たとえば、2013年には6番人気のカミノタサハラが勝利し、2着にも10番人気のミヤジタイガが突っ込んできて、2番人気のコディーノが3着となるも、3連単は46万1810円という高額配当となった。

 また、2019年にも8番人気のメイショウテンゲンが金星を挙げると、2着に6番人気のシュヴァルツリーゼ、3着に4番人気のブレイキングドーンが入って、3連単は45万超えの高配当をつけた。

 他にも10万円超えの高配当が2度も出ており、荒れる要素は十分。ならば、今年も穴狙いに徹してみるのも悪くない。そこで、過去10年の結果を参考にして、今回のレースで上位に絡んできそうな人気薄馬をあぶり出してみたい。

 まず注目したいのは、複数勝利を決めたあと、すなわち2勝以上した直後、前走の重賞で敗れて人気落ちしそうな馬である。というのも、こうしたパターンの馬が過去に何度も激走を果たしているからだ。

 2012年に9番人気に勝ったコスモオオゾラ、同3番人気で2着となったトリップ、同5番人気で3着と善戦したアーデント、さらに2015年に4番人気で2着と好走したブライトエンブレム、同10番人気で3着と奮闘したタガノエスプレッソ、2016年に3番人気で3着となったエアスピネル、2018年に4番人気で3着に入線したジャンダルム、2020年に3番人気で3着に入ったオーソリティらがそうだ。

 このタイプに当てはまる馬を探してみると、今年も2頭いることがわかった。ボーンディスウェイ(牡3歳)とラーグルフ(牡3歳)である。

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