オーシャンSに面白いメンバーが集結。激しい先行争いの直後に構える人気薄馬に一発の期待 (3ページ目)

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro
  • photo by Sankei Visual

 3歳から4歳までは芝の中距離やダート戦を使って、鳴かず飛ばずの戦績でした。それが、5歳になってから芝の短距離戦線で一気にブレイクしました。

 転機になったのは、4歳夏に去勢手術を決断したこと。その後、復帰戦では芝1200m戦を選択し、ブリンカーを装着して臨むとあっさりと逃げ切り勝ちを決めました。父ロードカナロア×母父サクラバクシンオーという快速馬同士の配合らしく、ここからスプリント性能が目覚めて快進撃を披露します。

 昨夏には骨折明けながら、オープン特別を連勝。これは、マグレでできる芸当ではありません。そして今が、ちょうど本格化を迎える時期なのかなと思っています。

 芝1200m戦に限れば、6戦4勝。負けた2戦も明確な敗因があって、スタートで落馬したものと、ゲートでヨレて大きく出負けしたものですから、これらは度外視できます。

 これまでにさまざまな条件を使ってきた経験もあって、「絶対にハナでないとダメ」といった精神的な脆さもなく、好位でもうまく立ち回れる馬です。ここはビアンフェを筆頭に逃げたい馬が多いですが、激しい先行争いから少し引いた2列目のポジションをとれれば、流れにも乗りやすいでしょう。

 2走前のオープン特別・福島テレビオープン(7月18日/福島・芝1200m)を勝った時が、離れた2番手からの競馬でした。その競馬ができれば、ここでも一発への期待が膨らみます。

 ということで、今回はこの馬を「ヒモ穴馬」に指名したいと思います。

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◆堅い決着が多いチューリップ賞だが、今の馬場なら浮上が見込めるヒモ穴馬が2頭いる

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