引退厩舎の思惑が絡む中山記念。最後方に構えた牝馬が乱ペースに乗じて漁夫の利を得る (3ページ目)
中山記念での一発が期待されるマルターズディオサこの記事に関連する写真を見る ここまで記してきたように、さまざまな思惑が絡み合って意識が前がかりになった場合、あと出しジャンケンのように、最後に脚を繰り出す馬が漁夫の利を得ることがよくあります。今回のマルターズディオサは、まさにそれに該当する馬ではないでしょうか。
前走のGIII東京新聞杯(2月6日/東京・芝1600m)の時は、牝馬で斤量56kgを背負って体調も案外だったため、シンガリ負け(15着)を喫しました。しかし、最後は無理をせずに流していたことを考えれば、ダメージはほとんどないはず。"いい調教替わり"になったと前向きに捉えれば、斤量54kgで臨める今回はガラリ一変も十分にあるでしょう。
最後方一気に構えれば、ワンチャンスあると見て、この馬を今回の「ヒモ穴馬」に指名したいと思います。
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