チャンピオンズCの頭はソダシ。それでも上昇気流に乗る伏兵2頭が高配当を運んでくる
秋のGIシリーズは終盤戦に突入。今週は「秋のダート王決定戦」となるGIチャンピオンズC(12月5日/中京・ダート1800m)が行なわれる。
今回注目されるのは、何といっても初のダート戦に挑むソダシ(牝3歳)だ。芝ではGI2勝を含め、重賞5勝。GII札幌記念(8月22日/札幌・芝2000m)では歴戦の古馬たちを一蹴しており、その実力は申し分ない。
となれば、ポイントとなるのはダート適性だ。デイリー馬三郎の吉田順一記者はこう分析する。
「父母の血や、立ちつなぎでクッション度がそれほどない脚元からすれば、ダートも間違いなく走ります。おそらく、芝でもダートでも同じようなラップが刻めるタイプ。芝ならキレ者にやられても、ダートならトップクラスの決め脚を使えるのではないでしょうか。芝なら好位から早めに仕掛けていく一択ですが、ダートであれば、芝同様の正攻法はもちろん、直線で末脚を生かす作戦もとれると見ています」
ダート初挑戦でいきなりGIの舞台となるが、その点についても吉田記者は「問題ない」と語る。
「GIの舞台では馬格とパワーが必要で、今年のメンバーも小柄な馬は皆無。そんななか、ソダシも線は細く見えますが、馬体重は470kg超と心配はいりません。」
吉田記者はとにかく、ソダシのポテンシャルの高さを重視。初のダート戦、それもGI戦であっても、同馬への信頼は揺るがない。
「白毛馬として初めて芝の重賞勝ちを収め、その後もGI阪神ジュベナイルフィリーズ(2020年12月13日/阪神・芝1600m)、GI桜花賞(4月11日/阪神・芝1600m)を制覇。"生きる伝説"と言ってもいいくらいの歴史的な快挙を達成し続けてきました。
GIオークス(8着。5月23日/東京・芝2400m)やGI秋華賞(10着。10月17日/阪神・芝2000m)では思わぬ大敗を喫しましたが、芝の中・長距離特有の、レースの緩急が向かなかったり、テンションがやや高かったことによる、枠の入りや前半の力みが多分に影響したりしたのでしょう。
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