2021.06.03

安田記念、グランアレグリアの対抗1番手は? 伸びしろは大きく、その差は縮まっているはず

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 グランアレグリアは強いが、他の実力馬にも、レースの流れや展開の有利不利でつけ入る隙はあるだろう。その1番手に位置するのはサリオス(牡4歳/美浦・堀宣行厩舎)と見ている。

 同馬は2019年のGⅠ朝日杯フューチュリティS(阪神/芝1600m)の勝ち馬で、デビューから3連勝で制したそのレースは、2着タイセイビジョンに2馬身半差の完勝。昨年のクラシックは三冠馬コントレイルに歯が立たなかったものの、GⅠ皐月賞は1/2馬身差、GⅠ日本ダービーは3馬身差の2着と大崩れなく走り、秋のGⅡ毎日王冠(東京/芝1800m)は2着に3馬身差で快勝した。

 続くGⅠマイルチャンピオンシップ(阪神/芝1600m)は5着と敗れたが、大外17番枠からの出走で、道中は後ろから4番手という後方追走。終始外を回るコースロスがあるなどレースの流れに乗れず、直線ではジワジワと伸びたが、グランアレグリアに0秒4差及ばなかった。とはいえ、上がり3Fのタイムは33秒1と、メンバー中最速を記録している。

 前走の大阪杯は2、3番手からレースを進めたが、直線では末脚を失い、レイパパレから1秒1差の5着に敗退。4着グランアレグリアとは1馬身1/4差(0秒2差)だった。敗因は不良馬場と距離の適性と思われる。マイルチャンピオンシップ、大阪杯と5着に敗れた2戦は明確な敗因があり、今回の条件になれば巻き返しは可能だろう。東京コースでは4戦3勝マイル戦はGⅢサウジアラビアロイヤルCなど2戦2勝の成績を残している。

 父ハーツクライの産駒は2014年にジャスタウェイが勝利。産駒は古馬になってから成長する馬が多く、まだキャリア8戦と伸びしろも大きいため、グランアレグリアとの差は縮まっているはずだ。簡単に倒せる相手ではないが、少しでも差を縮め、あわよくば逆転を狙いたいところだろう。

 以上、今年の安田記念は、グランアレグリアの力を認めつつ、サリオスの逆転劇も想定しておきたい。