国枝調教師を興奮させたコマンドラインがデビュー「あの動き、見たか!」 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 デビュー戦を目前にして、陣営の評価はすこぶる高いという。関東競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「1週前の追い切りでは、3歳馬相手に4馬身先着。その前には重賞馬のサトノフラッグと併せて併入しました。2歳馬離れした動きで、国枝調教師も『あの動き、見たか!』と周囲に話していたほど。『この調教の様子から、仕上がりは大丈夫』と満面の笑みを浮かべていました」

 入厩前、牧場にいる頃のコマンドラインは530kgを超えるほどの大きな馬体だったという。それが、トレセンに入厩してから、きっちりと絞れてきたようだ。トラックマンが続ける。

「2、3週間前の計量では510~520kgほどで、今週の水曜日の段階ではさらに507kgまで絞れたとのこと。スタッフは『レース当日には500kgほどになるのでは』と話しており、追い切りを重ねるなかで、無駄な肉が落ちてきたみたいです。

 それでいて、テンションは上がらずに落ち着いているのこと。走りも素軽く、現状で死角らしいものは見当たりません」

 すでに「大器」と称されるコマンドライン。新馬戦開幕週に初陣を飾って大成していった近年の評判馬と同じく、いきなり圧巻の走りを見せることができるのか、必見である。

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