2021.04.29

天皇賞・春の注目はオルフェーヴル産駒の2頭。長距離適性の高さに期待

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 5月2日、阪神競馬場でGⅠ天皇賞・春(芝3200m)が行なわれる。

 このレースは通常、京都競馬場で開催されるが、今年は京都競馬場の改修工事の影響で、1994年以来27年ぶりに阪神競馬場で行なわれる。1週目は外回り、2週目は内回りという珍しいコース設定になっているが、「右回りの芝3200m」という条件は例年と変わらないので、あまり深く考えすぎずに取り組みたい。ちなみに27年前の天皇賞・春は、1番人気ビワハヤヒデが1着、2番人気ナリタタイシンが2着、3番人気ムッシュシェクルが3着と、上位3頭は人気どおりに収まった。

 芝3200mという条件で、圧倒的な好成績を残している種牡馬はステイゴールドだ。天皇賞・春でも4勝という数字を残している。その父サンデーサイレンス産駒も同レースで4勝を挙げているが、サンデーサイレンスの49戦に対し、ステイゴールドは22戦でこの数字をマーク。勝率18.2%と、サンデーサイレンスの8.2%を大きく上回る。

 今年はステイゴールド産駒の登録はないが、その後継種牡馬オルフェーヴルの産駒がオセアグレイト(牡5歳/美浦・菊川正達厩舎)、オーソリティ(牡4歳/美浦・木村哲也厩舎)、メロディーレーン(牝5歳/栗東・森田直行厩舎)と3頭登録している。

昨年11月のアルゼンチン共和国杯で重賞2勝目を挙げたオーソリティ昨年11月のアルゼンチン共和国杯で重賞2勝目を挙げたオーソリティ  オルフェーヴル産駒の芝3200m成績は、3戦して3着1回。昨年は、メロディーレーンが天皇賞・春に出走して11着と実績は乏しいが、オルフェーヴル産駒の長距離適性の高さは明らかだ。2000mまでの勝率が約8.5%なのに対し、2100m以上は11.7%、2500m以上に絞ると13.7%と、徐々に数値が上昇。今後、芝3200mの条件でも実績を重ねていくだろう。

 先に挙げた3頭の中では、オーソリティにもっとも魅力を感じる。同馬はこれまで、GⅡ青葉賞(東京/芝2400m)、GⅡアルゼンチン共和国杯(東京/芝2500m)と重賞2勝。青葉賞の勝ち馬の中には天皇賞・春を連覇したフェノーメノ、アルゼンチン共和国杯の勝ち馬の中にも2008年の勝ち馬のアドマイヤジュピタや、2着2回、3着1回のシュヴァルグランがいる。天皇賞・春と関連性の高い2つのレースを制しているのは好材料だ。