2021.04.03

大阪杯は「2強」で決まるのか。穴党記者はその間隙を突く伏兵4頭に期待

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 春の中距離王決定戦となるGI大阪杯(4月4日/阪神・芝2000m)。GIに昇格して今年で5年目となるが、GII時代も含めて過去10年の1番人気の成績は4勝、2着2回、3着2回とかなり安定している。一昨年は9番人気のアルアインが勝って、3連単は9万円超えの好配当をつけたが、比較的堅いレースと言える。

 はたして、今年はどうか。まず気になるのは、京都競馬場の改修工事によって、阪神競馬場での開催が長くなっていること。その点について、デイリー馬三郎の吉田順一記者はこう語る。

「今春の阪神開催は12週間続くロングラン。今週はその8週目となります。おかげで、馬場は結構荒れています。前週、前々週には雨中でレースが行なわれたこともあり、芝の塊が飛び交って、コーナーの痛みは相当なもの。3~4角はラチ沿いから4頭分ぐらいで凸凹が目立ち、直線でも6頭分ぐらいまではボコボコしています。

 とはいえ、野芝が芽吹いて、気温の上昇とともに発育しています。乾燥度が高まれば、クッション度が高くなり、時計は出やすくなります。そのため、先週の土曜日に施行されたGIII毎日杯は驚異のレコード決着。今週もその傾向は続くと見ています」

 そうした馬場にあって、今回「2強」とされる有力どころに何かしらの影響はあるのだろうか。吉田記者が続ける。

「馬体に厚みが出てきたコントレイル(牡4歳)は、母系の血が騒げば、距離適性が短くなり、マイル~2000mあたりの距離がベストとなるでしょう。また、その過程において、パワーアップしていれば、少々の馬場悪化も問題ないと踏んでいます。

 一方、中距離路線に矛先を向けてきたグランアレグリア(牝5歳)にとっては、軽い馬場でスピードと切れを生かしたかった、というのが本音でしょう。コース取りや展開次第ですが、タフな設定の消耗戦になると、距離の壁が立ちはだかる可能性があります」