大阪杯は「2強」で決まるのか。穴党記者はその間隙を突く伏兵4頭に期待 (4ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 松田記者ももう1頭、オッズ的な妙味からサリオス(牡4歳)をオススメしたいという。

「おそらく3番人気になると思いますが、世間が"2強対決"で盛り上がれば、その分、オッズの妙味が増すはず。実力的には、コントレイルに次ぐ4歳世代ナンバー2。それを考えれば、なおさらオイシイ存在です。

 昨秋のGIマイルCS(京都・芝1600m)では後方に控えて、4コーナー手前からまくり気味に進出していく形を試みましたが、直線伸び切れずに5着。緩い流れが、持続型の伸び脚を持つ同馬の持ち味を消してしまったようにも映りました。

 しかし、2歳時のGIIIサウジアラビアロイヤルC(東京・芝1600m)で3番手からレコード勝ちしているように、同馬はもともと快速先行馬。GI皐月賞(中山・芝2000m)でも好位から抜け出して、コントレイルにコンマ1秒差の接戦を演じています。

 新たにコンビを組む松山弘平騎手も1週前の追い切りにまたがって、『(サリオスは)乗りやすいというのもありますし、瞬発力だったり、いろいろなものを兼ね備えている馬。レースでは長くいい脚を使える印象があります』と好感触を得ていました。コース形態の後押しを受ける積極策に出れば、押し切りがあっていいでしょう」

「2強」が強さを発揮して堅い決着になるのか。はたまた、思わぬ馬が激走を見せるのか。今年の古馬戦線を占ううえでも注目の大阪杯は見逃せない。

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