2021.02.19

フェブラリーSは大物不在。穴党記者が波乱の使者3頭をあぶり出した

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 中央競馬における今年最初のGIフェブラリーS(東京・ダート1600m)が2月21日に行なわれる。

 昨年覇者のモズアスコットや、2017年の勝ち馬で、年末のGIチャンピオンズC(12月6日/中京・ダート1800m)でも2着と奮闘したゴールドドリームなどの実績馬が引退。さらに、昨年2着馬の実力馬ケイティブレイブらが休養中とあって、今年のレースはここ数年とは顔ぶれがかなり変わった印象がある。

 それについては、スポーツ報知の坂本達洋記者も同意してこう語る。

「ダート界は世代交代が遅い傾向がありますが、実績馬であるゴールドドリームが引退し、クリソベリルも故障中とあって、確かに今年はメンバーの入れ替わりが激しいかもしれません。おかげで"大物不在"といった状況で、例年以上に混戦ムードと言えるでしょう。

 なにしろ、前哨戦のGIII根岸S(1月31日/東京・ダート1400m)を勝ったレッドルゼル(牡5歳)が人気を集めそうで、一昨年の勝者であるインティ(牡7歳)や、昨年の地方交流GIのマイルCS南部杯(10月12日/盛岡・ダート1600m)を制したアルクトス(牡6歳)らGI馬も、絶対的な存在にはなっていませんからね」

 そうして、坂本記者は「勢いのある馬と、展開利のある馬を狙うべき」と言って、ワンダーリーデル(牡8歳)を推奨馬に挙げる。8歳馬ながら、前走の根岸Sでは強烈な末脚を繰り出して奮闘している。

「休み明けとなる前走の根岸Sをアタマ差の2着と好走して、正直驚きました。もともと休み明けよりもひと叩きしてからのほうが走るタイプで、今回コンビ復活となる横山典弘騎手も以前、『賢い馬なので、1回使うとガラッと変わるからね』と話していましたから。

 昨年のレースでも4着と善戦。大崩れしないのは力がある証拠で、叩いてからの一戦が勝負なのは間違いありません。一昨年にはGIII武蔵野S(東京・ダート1600m)を快勝。東京のマイルは十分にこなせる条件ですから、一発あってもおかしくないですよ」