「クラシックへ行くと決めた」レッドベルオーブ。「距離は大丈夫」と陣営

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Sankei Visual

2021年クラシック候補たち
第7回:レッドベルオーブ

 今春の3歳クラシックに向けて、今年に入ってから重賞やオープン特別などを勝った"新星"に注目が集まっているが、2歳時から重賞戦線で活躍してきた有力馬の存在も忘れてはいけない。

 栗東トレセンの藤原英昭厩舎に所属するレッドベルオーブ(牡3歳/父ディープインパクト)も、そんな1頭と言えるだろう。

今春のクラシックでの活躍が期待されるレッドベルオーブ今春のクラシックでの活躍が期待されるレッドベルオーブ レッドベルオーブは、2019年のGIIデイリー杯2歳S(京都・芝1600m)を制したレッドベルジュールを兄に持つ良血。8月のデビュー戦では2着に敗れたものの、2戦目の2歳未勝利(9月19日/中京・芝1600m)では3馬身半差の圧勝を決めて、評判どおりの走りを見せた。

 しかも、同レースでは1分33秒1という勝ち時計をマーク。従来の記録を1秒1も縮める2歳コースレコードを樹立した。

 続いて挑んだのが、兄レッドベルジュールも勝っているデイリー杯2歳S(11月14日/阪神・芝1600m。※京都競馬場改修のため、阪神開催)。道中は中団を追走し、直線に入って内に切れ込んで、最後はホウオウアマゾンとの叩き合いを制した。

 同レースでも1分32秒4という好タイムを記録。またしても、2歳コースレコードをマークしての快勝だった。

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