いきなり大物が現れる?「暫定」ムード漂う3歳牡馬ランキング (2ページ目)

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  • photo by Sankei Visual

 前回に引き続き1位は、ダノンザキッド。GI制覇を遂げたことで、ポイントは前回よりも大幅に伸ばしている。

吉田順一氏(デイリー馬三郎)
「半兄のミッキーブリランテやオールザワールドとは違って、つなぎが長くスケールの大きいフットワークが特徴。さらに、クッション性があることと、トモ腰の完成度が高いことが3連勝につながっていると思います。

 ホープフルSでは4角で外に振られる不利がありましたが、コーナーでしっかりと踏ん張って、早め先頭から押し切る芸当を披露。走法や脚質からすれば、直線の長いコース向きですが、小回りの中山で結果を出せたことは、収穫大と言っていいでしょう。

 手応え以上にしぶとく、長くいい脚を使える点も強調材料となりますが、緩急がつく流れで速い脚を求められると、若干の不安があります。また、ジャスタウェイ産駒は、好不調の波が激しく、一度の敗戦で落ち込む可能性があるので、その辺りは注意したいところです」

土屋真光氏(フリーライター)
「同じ戦績で2歳王者となり、のちに無敗の三冠馬となったコントレイルと比べると、その血統背景やレースぶりは若干地味に映るのは確か。それでも、コースやレースの性格が大きく異なる東スポ杯2歳SとホープフルSの両方を制したことは、高い能力があってこそ。ソツのない競馬で、今のところ大崩れするイメージは浮かびません。

 ただ堅実な分、クラシック本番ではダイナミックな馬の一発に屈してしまう不安があることは否めません。もちろん、父ジャスタウェイのように化ければ、手がつけられない存在になる可能性もありますが......」

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