「競馬初心者にも印象的だった」堤礼実アナが語る思い出の有馬記念 (2ページ目)

  • 佐野隆●写真 photo by Sano Takashi

 私にとって最も印象に残っている有馬記念と言えば、2017年。キタサンブラックが勝って、引退の花道を飾ったレースです。

 私が競馬番組を担当させてもらうようになったのは、2016年12月ですから、2016年の有馬記念も見てはいました。ただ、それがどういうレースなのかをしっかりと認識したうえで見ていた、という意味では、2017年が初めての有馬記念でした。

 しかも、勝ったのは誰もが知っているスターホースで、このレースを最後に引退するキタサンブラック。加えて、優勝馬のオーナーは北島三郎さんでしたから、記憶に残りやすいポイントがいくつもあって、競馬初心者の私でも印象に残らないはずはありません。

 レース後には、北島さんが『祭り』を熱唱。生であの雰囲気を味わえたのは、いい思い出です。今でも『祭り』を聞くと、キタサンブラックのことを思い出します。

 今年の有馬記念も豪華なメンバーが集まりそうなので、きっと予想の難しいレースになりますね。

 この秋のGIシリーズを振り返ると、ほとんどのレースで1番人気の馬が勝ちました。もちろん、そこにはいろいろな理由があるのでしょうが、個人的な印象としては、入場制限によって、無観客、あるいは少ない観客数でレースが行なわれたことも、その理由のひとつだと思っています。静かな競馬場は、馬が本来持っている力がそのまま発揮されやすい環境だったのではないでしょうか。

 だとすると、やはり有馬記念でも、1番人気の馬は要注目です。

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