2020.12.10

阪神JFでソダシが充実も鉄板ではない。ハイペース、不良馬場で気になる2頭

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 12月13日、阪神競馬場で2歳牝馬のチャンピオン決定戦、GⅠ阪神ジュベナイルフィリーズ(芝1600m)が行なわれる。

 今年のレースはサトノレイナス、ソダシ、ドリアード、ポールネイロン、メイケイエールと、5頭の無敗が登録されている。中でも大きな注目を集めるのが、ソダシ(牝2歳/栗東・須貝尚介厩舎)だ。

前走のアルテミスSを勝利したソダシ 同馬は、祖母シラユキヒメから続く"白毛一族"。この一族は伯母のユキチャン(地方交流GⅡ関東オークスなど重賞3勝)、いとこのハヤヤッコ(GⅢレパードS)などダートの活躍馬が多かった。だが、ソダシはデビュー2戦目のGⅢ札幌2歳S(札幌/芝1800m)で、白毛馬初の芝重賞制覇をレコードタイムで達成。さらに前走のGⅢアルテミスS(東京/芝1600m)も勝利し、デビュー3連勝でこのレースに臨む。

 ソダシのレースぶりは実に安定している。スタートセンスは抜群で、追われての反応も早く、叩き合いにも強い。牡馬相手の1800m戦である札幌2歳Sを勝ったのは高く評価できるポイントで、よほどのことがない限り崩れないタイプだろう。

 ただ、そのレースセンスの良さゆえ、スッと先団につけた場合、ハイペースに巻き込まれ、後方で待機した馬に差されるというシーンが浮かばないわけではない。スピードタイプの馬も多いだけに、そのような展開になってペースに戸惑うことも十分に考えられる。札幌2歳Sはレコード勝ちではあったが、札幌は洋芝で馬場の質が異なるだけに、阪神の速い時計に対応できない可能性もある。ここまで無敗でも、「鉄板」とは言えないかもしれない。

 となるとソダシを負かすのはどの馬か。その筆頭はポールネイロン(牝2歳/栗東・矢作芳人厩舎)と見ている。