2020.12.06

「力強いフットワーク」を見せるスワーヴリチャードの妹、ルナベイル

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!2歳馬情報局(2020年版)
第26回:ルナベイル

 関東(美浦トレセン)のトップトレーナーとして、長年活躍し続けている藤沢和雄調教師。2022年2月に定年を迎えるが、今年も管理馬のグランアレグリアがGI3連勝を飾るなど、変わらぬ存在感を示している。

 そんな藤沢厩舎には、これからデビューを迎える2歳馬の中にも、いまだ逸材が控えている。良血ルナベイル(牝2歳/父ハーツクライ)も、その1頭である。

デビューに向けて、じっくりと調整を進めているルナベイル 同馬が注目されるのは、優秀な兄姉たちがいるからだ。なかでも、際立っているのは、GI2勝を挙げた2014年生まれの兄スワーヴリチャードだろう。

 同馬は、2016年の秋にデビュー。2戦目で初勝利を挙げると、3戦目にはすかさずGIII東京スポーツ杯2歳S(東京・芝1800m)に挑戦した。そこでは惜しくも2着に終わったが、年が明けて臨んだGIII共同通信杯(東京・芝1800m)では、後続に2馬身半差をつける完勝劇を披露。鮮やかな重賞制覇を飾って、その後のクラシックに挑んだ。

 クラシックでは、GI皐月賞(中山・芝2000m)こそ6着に終わるも、続くGI日本ダービー(東京・芝2400m)では2着と奮闘。勝ったレイデオロにはわずかに及ばなかったものの、世代上位の実力を示した。

 以降も重賞戦線で結果を積み重ね、4歳春のGI大阪杯(阪神・芝2000m)で勝利。念願のGIタイトルを手にした。さらに翌年、GIジャパンC(東京・芝2400m)を制し、2度目のGI勝利を遂げた。