2020.11.25

ジャパンCの「3強」を徹底比較。世紀の一戦で最有力となるのは?

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 11月29日、東京競馬場でGⅠジャパンC(芝2400m)が行なわれる。40回目を迎える今年のジャパンCは、"世紀の一戦"とも言うべき注目のレースになるだろう。

 デアリングタクト(牝3歳/栗東・杉山晴紀厩舎)、コントレイル(牡3歳/栗東・矢作芳人厩舎)と、牡牝の「無敗3歳三冠馬」が直接対決。さらに、2年前の牝馬三冠&ジャパンC勝ち馬であり、前走のGⅠ天皇賞・秋(東京・芝2000m)で日本調教馬の新記録となる芝GⅠ8勝目を飾ったアーモンドアイ(牝5歳/美浦・国枝栄厩舎)も参戦。3頭の三冠馬が、いずれも前走でGⅠレースを勝利した直後に初対戦という、これ以上ないタイミングだ。

コントレイルをはじめ、3頭の三冠馬が対決する超豪華なレースにコントレイルをはじめ、3頭の三冠馬が対決する超豪華なレースに  今回は主に、「東京/芝2400m」の成績を重視しつつ3頭を分析し、勝ち馬を占っていこう。

 まず、10月18日のGⅠ秋華賞(京都/芝2000m)を勝ったデアリングタクトは、これまで5戦5勝と3頭の中でもっともキャリアが少ない。ジャパンCを6戦目で勝てば、7戦目で同レースを制したエルコンドルパサー、アーモンドアイを上回る最小キャリアでの勝利となる。

 東京/芝2400mではGⅠオークスを勝利。後方12、13番手あたりを追走し、直線では行き場を失いかけたものの前が開くと鋭く伸び、上がり3F33秒1の瞬発力で差し切り。タイムは2分24秒4と、オークス史上5番目だった。その後、オークス以来のGⅠ秋華賞を、4コーナー5番手といつもより早めの競馬から1馬身1/4差で勝利している。

 経験値が少ない弱みはあるが、前走では14kg増と馬体も成長しており、伸びしろは一番大きい。重馬場の桜花賞を勝利しているなど道悪にも不安がないし、行き場を失いかけたオークスも追われるとグイグイ伸びてきたように、メンタルも強い。アーモンドアイとコントレイルの斤量が55kgなのに対し、53kgで出走できるのも強みになる。