2020.11.19

マイルCSはグランアレグリアとサリオスが2強。だが不安材料もある

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 11月22日、阪神競馬場でGⅠマイルチャンピオンシップ(芝1600m)が行なわれる。

 今年37回目を迎えるお馴染みのGⅠレースだが、今年は創設以来初めて、阪神競馬場で開催されるのが重要なポイントになる。

 今年は8頭のGⅠ馬が出走を予定しているが、特に注目が集まりそうなのがグランアレグリア(牝4歳/美浦・藤沢和雄厩舎)とサリオス(牡3歳/美浦・堀宣行厩舎)だ。この2頭を徹底比較していこう。

グランアレグリアと、サリオスの「2強」の対決が注目されているが...... まずはグランアレグリアから。同馬は昨年のGⅠ桜花賞(阪神/芝1600m)の勝ち馬で、今春のGⅠ安田記念(東京/芝1600m)、前走のGⅠスプリンターズS(中山/芝1200m)を勝ってここに臨む。

 このGⅠ3勝の内容はいずれもハイレベルだった。桜花賞は1分32秒7のレースレコードで、2馬身半差の快勝。安田記念では"現役最強馬"の呼び声高いアーモンドアイを抑えて勝利した。さらに前走のスプリンターズSでは、4コーナー15番手の後方から、矢のような末脚を繰り出して豪快な差し切りを決めた。

 スプリントからマイルでの強さは現役ナンバーワンと言ってもよく、近年のマイルGⅠ馬の中でもかなり強い部類に入る。阪神コースは桜花賞のほか、GⅡ阪神C(芝1400m)も勝っている得意コースでもあり、実力的には最有力だろう。

 ただ、不安点がないわけではない。スプリンターズSを勝ってマイルチャンピオンシップに出走した馬は過去に3頭いるが、勝利したのは2003年のデュランダルのみ。その3頭を含め、前走スプリンターズSからこのレースに臨んだ馬は20頭いて、4勝、2着1回、3着1回という成績が残っている。ただ、牝馬でこのローテーションで挑んだ馬は過去に1頭もいない。さらに、牝馬が同シーズンの牡馬混合GⅠを連勝するのは極めて難しく、昨年のリスグラシュー(豪GⅠコックスプレート→GⅠ有馬記念)しか達成していない。