2020.11.13

エリザベス女王杯は1番人気が苦戦中。
穴党記者が推す穴馬4頭の出番だ

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 そうなると、そこから転戦してきた面々を評価できるか? というと微妙なところ。ならば、穴馬も古馬からチョイスしたほうがいいと踏んでいます」

 そうして、坂本記者はシャドウディーヴァ(牝4歳)を推奨する。

「4歳の今年、GIII東京新聞杯(2月9日/東京・芝1600m)や、前走のGII府中牝馬S(10月17日/東京・芝1800m)で2着になるなど、力をつけています。

 特に前走は、決して得意とは言えない重馬場で、しかも出遅れながら、直線に入ってからしぶとく脚を使っての2着。GI馬のラヴズオンリーユーやダノンファンタジーにも先着し、地力のあるところを見せました。その走りには『馬が一番がんばっていたし、大したもの』と、鞍上の内田博幸騎手が唸ったほどです。

 今回は、叩いての上積みも見込めるので、かなり魅力的な存在です。成長力の見込めるハーツクライ産駒ですし、大駆けへの期待が膨らみます」

 坂本記者ももう1頭、注目している馬がいるという。

「展開的に楽しみな、ロサグラウカ(牝5歳)です。今回のメンバーだと、前に行きそうなのは、ウインマリリン(牝3歳)あたりでしょうか。でも、ロサグラウカもスタート次第では(ハナを)主張してもおかしくありません。

 前走のオープン特別・新潟牝馬S(10月24日/新潟・芝2200m)では重馬場で行き脚がつきませんでしたが、昨年末のグレイトフルS(中山・芝2500m)では、3勝クラスのレースとはいえ、ゴール前で勝負根性を発揮して逃げ切りました。

 同馬を管理する尾関知人厩舎の前田廣宣助手も、『この中間はゲート練習を念入りにやっています』と言って、状態は『今年のなかで、一番いい』と話していました。この仕上がりのよさも評価して、狙ってみたい1頭です」

 この秋のGIは、ここまですべて1番人気が勝利しているが、1番人気が苦戦中のエリザベス女王杯ではどうなるか。再び苦しい戦いを強いられれば、ここに挙げた穴馬候補の台頭があっても不思議ではない。