2020.11.12

エリザベス女王杯は実績と血統に注目。「芝2200m巧者」が2頭いる

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 11月15日、阪神競馬場でGⅠエリザベス女王杯(芝2200m)が行なわれる。

 このレースは3歳以上の牝馬による秋唯一のGⅠレース。1995年までは3歳牝馬限定だったが、1996年から3歳以上のレースになってちょうど四半世紀の25回目。今年は1996年以降初めて、阪神競馬場で行なわれるのが大きなポイントとなる。

「芝2200m」で行なわれるJRAのGⅠレースは、宝塚記念とエリザベス女王杯だけという特殊な条件。2005年勝ち馬のスイープトウショウ、2015年のマリアライト、2018年のリスグラシューが、牡馬相手にも宝塚記念で勝利しているだけに、この距離での実績がある馬に注目したい。

 今年の出走予定馬の中で「芝2200m」での勝利があるのは、ウラヌスチャーム(2勝)、センテリュオ(2勝)、ソフトフルート(1勝)、ラッキーライラック(1勝)、ロサグラウカ(1勝)の5頭。昨年の勝ち馬で、今年は牡馬相手にGⅠ大阪杯(阪神/芝2000m)を制したラッキーライラックは当然有力だが、新勢力として期待したいのがセンテリュオ(牝5歳/栗東・高野友和厩舎)だ。

前走のGⅡオールカマーで重賞初制覇を飾ったセンテリュオ 同馬は3歳時の2018年2月に新馬戦(阪神/芝2000m)を勝ち上がり、徐々に力をつけ、昨年の5月に下鴨S(京都/芝2000m)を勝ってオープン入り。昨年のエリザベス女王杯は4着だったが、その後もGⅢマーメイドS(阪神/芝2000m)2着など好走を続け、前走のGⅡオールカマー(中山/芝2200m)で重賞初制覇を飾った。

 牡馬混合のGⅡ戦での重賞初制覇に、あらためて芝2200mの適性の高さを感じる。オールカマーで破った相手は、ジャパンCなどGⅠでの2着が3回あるカレンブーケドール、今年のGⅠ天皇賞・春で3着に入ったミッキースワローなど、なかなか強い相手だった。

 これまで、芝2200mでは5戦2勝、2着2回と安定している。阪神の芝2200mでも、昨年2月の尼崎Sで2着。そこで勝ったのは、同年の秋に豪GⅠコーフィールドCを勝ったメールドグラースと相手が悪かった。3着に入ったのは、重賞での入着が多いカフジプリンスだったが、同馬には3馬身半の差をつけている。