波乱が起こりやすくなったみやこS。今年の大駆け候補は自力ある2頭 (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 いい例となるのは、2015年に6番人気で2着となったカゼノコ、2016年に7番人気3着に入ったロワジャルダン、2019年に10番人気で2着と好走したキングズカードらである。

 どの馬も重賞勝ち(地方交流も含む)がありながら、直近のレースでは善戦しても勝ち切れず、大敗するレースさえあった。おかげで、評価はガタ落ちも、さすがは重賞馬である。直前の調整がうまくいたのか、あるいは展開がハマッたのか、みやこSでは地力を発揮して大駆けを果たした。

 これらと同じようなタイプは今年もいた。スワーヴアラミス(牡5歳)、ナムラカメタロー(牡4歳)、ワイドファラオ(牡4歳)である。

 スワーヴアラミスはGIIIマーチS(3月31日/中山・ダート1800m)を、ナムラカメタローは地方交流GIIIの佐賀記念(2月11日/佐賀・ダート2000m)を勝っていて、ワイドファラオは地方交流GIかしわ記念(5月5日/船橋・ダート1600m)など、ダート重賞を2勝している。

 いずれも今年、重賞を勝っているが、その後は掲示板止まり。そのため、ここでは伏兵扱いにとどまりそうだが、過去の例を鑑みれば、侮れない存在となる。

 なかでも、ここで推したいのは、スワーヴアラミスだ。この馬だけ、今年の開催コースである阪神での経験があるからだ。しかも、同コース(ダート)では5戦1勝、2着3回、3着1回と好相性。大駆けの匂いがプンプンする。

 次週からは年末まで7週連続のGI開催となる。そこへ向けての資金を調達するためにも、みやこSでオイシイ馬券をゲットしたいところ。もしかすると、ここに挙げた馬たちがその手助けをしてくれるかもしれない。

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る