2020.11.06

アルゼンチン共和国杯で期待の3頭。
芝2500mの成績データから選んだ

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 11月8日、東京競馬場でGⅡアルゼンチン共和国杯(芝2500m)が行なわれる。

 このレースは今年58回目を迎える伝統のハンデ戦。過去の勝ち馬を見ると、2017年スワーヴリチャード、2016年シュヴァルグラン、2015年ゴールドアクター、2010年トーセンジョーダン、2008年スクリーンヒーローなど、同レースでの勝利を経てGⅠ馬になるケースも多い出世レースだ。今年も「将来のGⅠホース」が潜んでいるのか探ってみよう。

「東京/芝2500m」という条件は少し特殊で、現在は春のGⅡ目黒記念とアルゼンチン共和国杯の年2回しか施行されていない。中山競馬場ではGⅠ有馬記念が行なわれる距離だが、東京は中山とは異なり2400mも可能なコースなので、日本ダービーなどの大レースは基本的に2400mで行なわれている。そもそも、現在「芝2500m戦」が行なわれているのは東京と中山だけなので、データサンプルが少ないことは事前にお断りしておきたい。

 東京/芝2500m戦の種牡馬別成績を見ると、1986年以降最多の勝利数・4勝タイを記録しているのが、ハーツクライとステイゴールド。今年はハーツクライ産駒が2頭、ステイゴールド産駒が1頭登録を行なっている。その中でもっとも有力と思われるのはステイゴールド産駒であるバレリオ(牡5歳/美浦・相沢郁厩舎)だ。

昨年12月のオリオンSを制したバレリオ 同馬は5歳だが、キャリアはまだ11戦。2歳9月のデビュー戦(中山/芝2000m)を勝利するも、そのあとは休み休み使われ、昨年5月の青嵐賞(1000万下、東京/芝2400m)を2分23秒5の好タイムで快勝。12月にはオリオンS(3勝クラス、阪神/芝2400m)を勝利している。今年はLメトロポリタンS(東京/芝2400m)2着、前走のOP丹頂S(札幌/芝2600m)でも2着と、オープンに入っても好走しており、地力強化を感じさせている。