2020.11.01

GI8勝の壁か。アーモンドアイの
快挙達成を不安視するデータがズラリ

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Kyodo News

 GI天皇賞・秋(11月1日/東京・芝2000m)で、前人未踏の芝GI通算8勝を狙うアーモンドアイ(牝5歳)。3歳三冠レースにおいて、牡牝で歴史的な快挙が立て続けに達成されているだけに、同馬の偉業達成への期待も日に日に高まっている。

 その分、1番人気は濃厚だが、実際に勝つ可能性はどれほどのものなのか。

 過去20年の結果を振り返ってみると、1番人気の勝率は50%。悪くない数字である。

 ローテーション的にはどうか。今回はGI安田記念(2着。6月7日/東京・芝1600m)以来、およそ5カ月ぶりとなるが、昨年も同じローテーションで圧勝している。アーモンドアイ自身、約3カ月以上の間隔をとったレース(デビュー戦を除く)では、6戦全勝。うちGIが5勝と完璧だ。

万全の調整で天皇賞・秋に挑むアーモンドアイだが... こうしてみると、アーモンドアイの優位が動かないように見えるが、気になるデータもある。

 1984年にグレード制が導入されて以降、芝GIで7勝を挙げている馬は、アーモンドアイを除くと、6頭いる。シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクト、ウオッカ、ジェンティルドンナ、キタサンブラックである。

 このうち、ディープインパクト、ジェンティルドンナ、キタサンブラックは引退レースで通算7勝を達成。そして残る3頭のうち、シンボリルドルフとウオッカは通算7勝目を挙げたあと、海外のレースに挑戦し、そこで敗れて引退している。