2020.10.10

前行く2頭か、決め手ある2頭か。
穴党記者の意見が割れた毎日王冠

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

◆過去データからひも解く京都大賞典の「穴馬」>>

 今週から秋の東京、京都、新潟の開催がスタート。東京では、GI天皇賞・秋(11月1日/東京・芝2000m)への重要なステップレースとなるGII毎日王冠(10月11日/東京・芝1800m)が行なわれる。

 同レースは実力馬が能力を発揮しやすい舞台で、昨年は1番人気が1着、2番人気が2着、3番人気が3着と人気どおりの決着となり、3連単の配当はわずか1000円だった。それでも、過去10年の結果を振り返れば、3連単で30万円を超える高配当が3回出ていて、波乱要素も秘めている。

 レースの特徴としては、開幕週に行なわれるため、例年高速決着になりやすい。だが、今年は事情が異なるという。その点について、日刊スポーツの松田直樹記者はこう解説する。

「まず前提として、JRAの馬場造園課は、馬によりダメージが少なくて、芝の痛みも少ない耐久性のあるコース作りを目指しています。つまり、堅い馬場ではなく、クッション性の高いコースを理想としています。

 さらに今週は、台風14号の影響もあって、週中からずっと雨模様。となれば、パンパンの良馬場が想定できないため、タフな脚力を持つ、先行馬に流れが向くのではないでしょうか。そこが、激走馬を見極めるベースとなります」

毎日王冠での大駆けが見込まれているトーラスジェミニ そこで、松田記者が穴馬候補としてピックアップしたのは、コース巧者の2頭だ。

「1頭目は、トーラスジェミニ(牡4歳)です。同馬は不良馬場で行なわれたGIIIエプソムC(6月14日/東京・芝1800m)で、18番人気ながら3着に逃げ粘っています。その後も常に逃げて、オープン特別の巴賞(7月5日/函館・芝1800m)で1着、GIII函館記念(7月19日/函館・芝2000m)で4着と奮闘を続けてきました。