2020.07.04

秋への飛躍につながるラジオNIKKEI賞。
人気薄でもコース実績馬で勝負

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 7月5日、福島競馬場で3歳馬によるGⅢラジオNIKKEI賞(芝1800m)が行なわれる。

前走の3歳以上1勝クラスを制したコスモインペリウム このレースは、GⅠ日本ダービーに出走できなかった馬などが「秋への飛躍」を期す一戦という位置づけになっている。近年では、2018年2着のフィエールマンが次走でGⅠ菊花賞を勝ち、昨年からはGⅠ天皇賞・春を連覇している。

 さらに遡ると、2009年3着のストロングリターン(2012年にGⅠ安田記念を勝利)、2007年2着のスクリーンヒーロー(2008年のGⅠジャパンCを勝利)、2006年2着のソングオブウインド(同年のGⅠ菊花賞を勝利)、名称が「ラジオたんぱ賞」だった2004年2着のカンパニー(2009年のGⅠ天皇賞・秋とGⅠマイルチャンピオンシップを勝利)など、敗れた馬からも多くのGⅠ馬が出ている。今年も将来性を感じさせる素質馬が多くスタンバイしており、見逃せない一戦になりそうだ。

 このレースで大きなポイントになるのは、福島コースでの実績だ。小回りで直線は292mと短く、先行力と器用さが必要になるコースで、東京や京都のような直線が長いコースとは大きく性質が異なる。そのため、コース実績がない人気馬の凡走、その逆の結果になることも多い。

 昨年9番人気で2着に入ったマイネルサーパスをはじめ、2017年9番人気で3着のロードリベラル、2015年12番人気で3着のマルターズアポジー、2014年5番人気で1着のウインマーレライ、2014年7番人気で3着のウインフェニックス、2010年6番人気で3着のレトといった人気薄好走馬は、福島で勝利経験があった。

 今年の出走馬で福島での勝利経験があるのは、コスモインペリウム、コンドゥクシオン、バビット、パラスアテナ、ベレヌスの5頭。どの馬にもチャンスはありそうだが、筆者が特に気になるのはコスモインペリウム(牡3歳/美浦・和田雄二厩舎)だ。