素質があるうえ「皮膚が薄い」という名馬の条件も備えるトレデマンド
厳選!2歳馬情報局(2020年版)
第6回:トレデマンド
かつて、牝馬が牡馬混合のGIレースを制することは珍しかった。しかし最近は、男顔負けの強豪牝馬が次々に登場している。
ここ1、2年だけでも、アーモンドアイ、リスグラシュー、ラッキーライラック、グランアレグリアらが、牡馬一線級を蹴散らしてGI制覇。そして、先週のGI宝塚記念(阪神・芝2200m)でも、クロノジェネシスが2着のキセキに6馬身差をつける圧勝劇を披露して戴冠を果たした。
まさしく牝馬が強い時代。そんな状況にあって、これからデビューを迎える2歳馬の中にも、将来が嘱望されている牝馬がズラリとそろっている。
栗東トレセンの松永幹夫厩舎に所属するトレデマンド(牝2歳/父ディープインパクト)も、その1頭と言える。
厩舎スタッフからの評価が高いトレデマンド 母は、2014年にアメリカのGIスピナウェイS(アメリカ・ダート1400m)を制したコンドコマンド。そのレースでは、後続に13馬身以上突き放して勝利を飾った。ほかにも、GII戦を2勝するなど、アメリカで十分な実績を残した牝馬だ。
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