2020.06.01

コントレイルに重ねたディープの姿。
ダービー圧勝→無敗の三冠馬親子誕生か

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by Kyodo News

 今年の3歳春のクラシックは「無敗」がキーワードだった。

 牝馬のデアリングタクトに続いて、牡馬もGI皐月賞(4月19日/中山・芝2000m)を制したコントレイル(牡3歳)が、GI日本ダービー(5月31日/東京・芝2400m)を快勝。デビュー5連勝を飾って、父ディープインパクト以来となる無敗の二冠馬となった。

 それにしても、強い競馬だった。

 最後の直線、坂を上がったところで追い出すと、ライバルのサリオス(牡3歳)との差をみるみると広げていった。終わってみれば、3馬身差。過去10年のダービーでは、2着馬との差がこれほど開いたことはなかった。

 レース後、主戦の福永祐一騎手は、「直線で(コントレイルは)遊んでいた」とコメント。関係者もそれを聞いて、「(コントレイルが)全速で走ったのは、正味最後の1ハロンくらいでしょう」と語った。

 それでいて、ライバルにそれだけの差をつけるのだから、その能力は計り知れない。

ダービーを圧勝して二冠を達成したコントレイル 無敗の皐月賞馬として臨んだ檜舞台。皐月賞では「2強」、あるいは「3強」と言われたが、今回は単勝1.4倍と、まさにコントレイルの「1強」という状況にあった。

 それでも、その人気が陣営にとって、プレッシャーになることはなかった。それほど、コントレイルという馬の強さに自信があった。