ダービーは今年も荒れる。穴党記者が推す「第2のロジャーバローズ」 (4ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 同馬を管理する池江泰寿調教師も、『ダービーから逆算してきて、思ったとおりに仕上がりそう。馬がしっかりしてきた』と、さらなる上積みを見込んでいます。菊花賞馬ワールドプレミアの半弟で、距離延長も歓迎のクチです」

 太田記者ももう1頭、気になる馬がいると言う。

サトノインプレッサ(牡3歳)です。コントレイルと同じ矢作芳人厩舎所属で、『2頭出しの人気薄』という点では、昨年のロジャーバローズと同じ立場にありますね。

 前走のGI NHKマイルC(13着。5月10日/東京・芝1600m)で初黒星を喫しましたが、前残りの展開に泣かされたもので、決して力負けではありません。矢作調教師も『(NHKマイルCは)外枠を引いて、ノーチャンス。あまりにも不完全燃焼』と振り返っていました。

 一気の距離延長など課題は多いですが、徐々に体質も強くなってきていますし、未知の魅力にあふれています」

 先週のオークスでは、デアリングタクトが無敗で二冠を達成した。それに続いて、今週はコントレイルが5連勝で二冠を成し遂げるのか。それとも、昨年と同様、思わぬ伏兵があっと驚く激走を見せるのか。春競馬のクライマックスとなる頂上決戦から目が離せない。

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